安心安全な治療を目指して ~発ガン性で問題になっているホルムアルデヒド製剤を使用していません。ホルムアルデヒド製剤は、歯科医院の独特の匂いのもとで古くから現在でもよく使われています。
日本で古くから現在でもよく使われているお薬、ホルムアルデヒド製剤(FCとペリオドン)。これらは、歯科医院の独特な匂いのもとです。現在日本では使われていますが、実はアメリカでは数十年も前から使用が禁止されています。
理由は以下の通りです。
・発ガン性が報告されている
・化学物質過敏症出現を引き起こすことがある
・アナフィラキシー症候群発症の報告がある
日本では、2022年に日本歯内療法学会や日本歯科保存学会などががホルムアルデヒド製剤使用撤廃を求めて提言しています。しかし、いまだに使用している歯科医院が多くあり、医療訴訟が頻発しています。
ホルムアルデヒド製剤の乱用は、毎日歯科医院で働く労働者にとっても重大な問題です。
FC、ペリオドンなどのホルムアルデヒド製剤は、神経治療で使われますが、水酸化カルシウム製剤で置換可能です。
私は、神経治療では水酸化カルシウム製剤を使用していますのでご安心ください。
人生で痛かったランキング 院長編
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、人生で痛かった体験ベスト3を振り返ろうと思います😱
1番は、陣痛です。普通分娩予定でしたが、陣痛があまりにも痛くて、途中で何度も看護師さんに硬膜外麻酔をしてほしいと頼んだのですが、あっさりした看護師さんで、それは無理です!と言われました😅。院長が1時間毎に様子を見にきてくださるのですが、その時に先生にお願いして、硬膜外麻酔をしていただきました👏結局、片側しか麻酔が効かなかったのですが、かなり楽になったのを覚えています。
急遽、硬膜外麻酔していただいた後に、別の産婦人科医に言われた一言が心に残っています。
「痛みの感じ方は人それぞれですからね☺️」
本当にその通りだと思いました。
2番は、肩に生じた石灰沈着性鍵盤炎です🔥。
ある日、突然の肩の激痛があり、左の腕がほぼ上がらなくなりました。少しでも動かすと陣痛なみの激しい痛みが生じました。整形外科を受診したところ、超音波で肩関節に石灰の沈着があることが分かりました。超音波ガイド下で、石灰を穿刺吸引していただいて(これもまた激痛でした😭)、いくらか楽になりました。
これで治るだろうと思って、ロキソニンを飲みながら過ごした2週間後、再び同じ部位にロキソニンが効かない程の激痛があり、再度整形外科を受診したところ、超音波で石灰の沈着がまだ完全になくなっていないことが分かりました。再び穿刺吸引していただき、楽になり、2週間後の再診で、石灰が完全になくなっていることを確認して、ほっとしました。この時は、整形外科の先生が神様のように見えました!
3番は下の親知らず抜歯後の痛みです。この痛みは、陣痛と石灰沈着生鍵盤炎と大差がありますが、親知らず抜歯後は夜中に涙を流して痛みに耐えたのをよく覚えています。
抜歯自体は、尼崎の関西労災病院の当時の口腔外科の部長に上手にしていただいたので、短時間で抜けて無痛でした。
以上、私の人生で痛かった体験ベスト3でした☺️
患者さんと話していると、歯医者さんで体験した痛かった出来事を聞くことがあります。麻酔が効かないのに神経を抜かれた、麻酔がゴリゴリ痛かった、小さい頃に押さえつけられて虫歯治療して痛かった、など。
当院では、できるだけ痛みがでないように治療することを心がけています。
当院では、通常麻酔をしない処置でも、痛みが心配と患者さんが希望されたら、麻酔をしています。痛みの感じ方は人によって違うので、麻酔するかどうかは、患者さんと相談して決めたいと思います。
脱毛サロンに行く医者はいないが、ホワイトニングサロンに行く歯医者もいない。
院長の佐藤美有紀です☀️
最近、皮膚科に脱毛に通っていているのですが、思うところがありブログに書くことにしました。
それは、脱毛とホワイトニングは、それぞれサロンとクリニックの両方で行えますが、全く効果が違うところがよく似ているということです💡
医師がクリニック以外で脱毛する選択をすることはないと思いますが、同様に歯科医師もサロンでホワイトニングすることは絶対にあり得ません。なぜなら、効果が全く違うことをよく知っているからです。
そもそもホワイトニングの定義ってなんでしょう❓
ホワイトニングが、歯そのものの色を白くするということならば、歯科医院でオフィスホワイトニングするかホームホワイトニングするかの2つしかありません。その際、過酸化水素と過酸化尿素を使いますが、これは医療機関でしか扱えません。
ホワイトニングサロンでは、歯の表面のステインをとる程度です。ステインを取ることは、歯科医院で健康保険で出来ます。しかも、サロンで自分でするよりも(サロンではスタッフが口腔内を触れません)、歯科医師や歯科衛生士が細かなところまでクリーニングした方が何倍もきれいになります。
通い放題で安いホワイトニングサロンがありますが、実体は無資格者が経営していて、歯の表面のステインを取る程度なのです。なかには、歯科衛生士が経営している場合もあるようですが、歯科医師がいないので過酸化水素と過酸化尿素を使えませんし、口腔内をスタッフが触れないので全く同じです。
もう一つ、脱毛とホワイトニングの似ている点は、しなくてもなんの支障もないけれど、したら良さを実感して早くすれば良かったと思うところです。
当院は、決してホワイトニングをこちらから提案することはありませんが、ホワイトニングのご質問があれば丁寧にご説明します。
実はホームホワイトニング50%OFFを続けていて、三宮では安いです。
麻酔科の先生から手術用マウスピース作製の紹介状を多数いただいています♪
最近、麻酔科医の先生から、当院へ手術用マウスピースの作成依頼の紹介状を頂くことが増えています。マウスピースは、全身麻酔を受けられる患者様にとって、そして麻酔科の先生にとっても、とても重要な装置です。
全身麻酔の際に、喉頭鏡という器具を使うのですが、喉頭鏡が上の歯に当たって、歯が欠けてしまったり、歯がグラグラしてしまうことがあります。特に、もともと歯周病があったり、セラミックのかぶせ物をしている歯はそのリスクが高いです。健康な歯でも、歯を守りたい方にはマウスピースの作製をおすすめしています。
手術前はお忙しいと思いますので、当院では、待ち時間をできる限り少なく、通院回数は2回で、マウスピースを最短翌日でお作りします。保険診療ですのでご安心ください。
まずは、予約の際に、手術用のマウスピースの作製希望とお申し出ください。WEB予約、電話予約どちらでもかまいません。
1回目:麻酔科の先生からの紹介状を持ってきてください。保険適応にするには、手術日、手術を受けられる病院の名前が必要になりますので教えてください。問診の後に、口腔内をチェックして、型取りをします。型取りは2~3分かかります。
2回目:翌日以降に、マウスピースを取りに来てください。手術前にご自身でつけていただきますので、鏡を見ながら着脱練習をします。ご希望があれば、同日に歯石取りなどのクリーニングも可能です。
院長は、神戸市立医療センター中央市民病院の麻酔科研修を受けていますのでご安心ください♪
全身麻酔のときの歯の損傷から守るためのマウスピース、ご存じですか?
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、全身麻酔時の気管挿管の際に歯を守るためのマウスピースをご紹介します。
気管挿管時の偶発症として、歯の損傷がありますが、これは時として裁判にまで発展することがあります。
気管挿管時に喉頭鏡を使いますが、喉頭鏡が上の前歯にあたってしまうことがあります。熟練した麻酔科医でも、歯の状態によっては、歯や被せ物・詰め物の破折を起こすことがあります。
気管挿管時の歯の損傷は、3000例に1度の頻度で起こるといわれています。
気管挿管時に、歯が破折してしまった場合、気管内に入ったら気管支鏡で取り除きます。食道内に入ったら、レントゲン写真を撮影して確認し、便から排泄されるのを待ちます。
気管挿管時の歯の損傷は頻度は低いですが、誰にでも起こる可能性があるので、手術用のマウスピースの製作をおすすめします。
通院回数は2回です。1回目に型取りをして、2回目(翌日以降)にマウスピースをお渡しします。患者様ご自身で取りはずしできるように練習して頂きます。手術予定日と手術を行う保険医療機関名を教えて頂ければ、健康保険がつかえます。
麻酔科の先生へ
喉頭展開の操作時に邪魔にならないように工夫して製作しますので、気軽にご相談ください。
セカンドオピニオン? 最近増えているのは、かかりつけ医の治療について相談。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、セカンドオピニオンについてお話したいと思います😊
真のセカンドオピニオンとは、第二の意見、つまり、第一の意見(担当医の意見)の確認です。前の担当医の検査、診断、治療方針をもとに、治療法の妥当性やそれ以外に選択肢があるかどうかなどをお話することです。
実際には、セカンドオピニオンで。。。。と来られる患者さんに、真のセカンドオピニオンはほぼありません。多くは、かかりつけ医の治療方針に納得がいかなくなり、転院先をさがされている状態で来られます。
当院に、セカンドオピニオンで。。。と受診されるケースで多いものをご紹介します。
①今通っている歯医者さんに抜歯しかないといわれたけど残したい。本当に抜歯しかないの?
この場合、自分の意見に賛同してくれる歯科医院を探している場合が多いのですが、医学的にそれが妥当でない場合は、しっかり伝えるようにしています。抜かなければいけない歯を無理やり残して顎の骨に悪影響を及ぼすリスクが高い場合は、抜歯した方がいい理由を説明します。医学的に考えて正しい意見を伝えるのが仕事なので、リスクの高いことをすすめるようなことはしません。
しかし、抜歯しなくてもいいケースもあります。本当に抜歯しかないと言われたの?と疑うようなこともあります。もしかしたら、担当医の意見が正確に伝わっていないのかもしれないなと思います。
②痛くないけれど、虫歯が大きく神経を残せないと言われた。神経を残せますか?
これは、当院で解決できる場合があります。当院は、神経をできるかぎり残すように努力しており、自費診療にはなりますが、MTAセメントを導入しています。神経近くに進行した深い虫歯でも、痛みがなく、他の条件を満たせば神経を残せることがあります。MTAセメントは、神経を残す最後の砦です。MTAセメントを導入していない歯科医院の方が多いので、治療方針が歯科医院によって大きく異なります。
保険診療の場合は、全国で治療費、治療の流れが決まっており、歯科医院による治療方針の差はあまりありません。自費診療は、導入している治療法、治療費に大きな差があり、セカンドオピニオンは意味があり、今後増えていくと思います。
MTAセメントは、神経を残すための薬です
虫歯の治療で歯を取り除きますが、無事虫歯を全て取り除いたと思いきや、歯の内部にピンク色の点(神経の部屋の端)が見えるときがあります。点状露髄といい、虫歯が深かったため神経の一部が露出してしまった時に見られます。こんな時に、MTAセメントを塗りこむことで、神経を取らずに歯を治療できる場合があります。
MTAセメントの適応症は
むし歯が深く、神経に到達しそうだが自覚症状(痛みなど)のない場合
です。自覚症状があったり、神経が感染していたり、すでに神経が死んでいる歯は適応外です。
MTAセメントは非常に高価な材料ですので自費診療となります。治療費は22000円です。
別途、詰め物の治療費が必要です。MTAセメントを使用する場合は、詰め物は保険診療外となります。
MTAセメントで全ての症例で痛みがでないわけではありません。治療後に症状が出て、神経治療に移行した場合MTAの費用は返金できませんのでご了承ください。
神経を抜いた歯は、神経のある歯よりも寿命が短くなるのは様々な論文でいわれており、事実です。
神経を守るためにできる限りのことをしたいときに、MTAセメントは非常に有効です。
健康のために、銀歯を取りませんか?銀歯は、将来、皮膚炎を引き起こすことがあります。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、銀歯による健康被害についてお話しします。
皆様のお口の中に、銀歯はありますか?
銀歯は保険がきくから、という理由で銀歯が入っている方がいらっしゃると思います。
私たちが銀歯と呼んでいるものは、具体的にどのような成分が入っているのでしょうか。
銀歯(金銀パラジウム合金)は銀だけでなく、パラジウム、金、銅、イリジウム、インジウムなど、さまざまな金属が含まれています。
その中で、パラジウムは、金属アレルギーを引き起こしやすく、金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出たという結果もあります。
ドイツなどの医療先進国では、金銀パラジウム合金を使用しないように勧告しています。スウェーデンでは、妊婦と小児には金銀パラジウム合金の使用を完全に禁止しています。
日本では健康保険制度により、銀歯しか認められていない部分があるため、銀歯を入れている人がとても多いです。先進国でこんなに銀歯を多用している国は日本だけなのです。
金属アレルギーがないから大丈夫、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、本当にそうでしょうか。
実は、金属アレルギーは、数年後に発症することもあります。
金属アレルギーの主な症状は、口の中で金属と接触する部分が炎症を起こすことがあります。舌に痛みがある場合もあります。
さらに、口とは関係のない部位にも影響は表れ、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などの皮膚疾患が出て、激しいかゆみを伴うことも。その他、金属アレルギーは脱毛、頭痛、肩こり、ほてり、めまいなどの不定愁訴の一因になるともいわれています。
当院では、患者様に、安易に銀歯を選択して欲しくないので、必ず、銀歯以外の選択肢をご説明しております。
口の中の銀歯が原因で、金属アレルギーが疑われる場合は、神戸大学皮膚科に紹介して、パッチテストを受けていただいております。
金属アレルギーについてお悩みの方はご相談ください。
意外と多い、歯の破折。
こんにちは、院長の佐藤美有紀です。今日は、歯の破折についてお話します。
健康な歯がいきなり割れてしまうことは極めて稀ですが、たまに遭遇します。大きな原因は、歯ぎしりと食いしばりです。夜中にギリギリと歯ぎしりをする方は、歯の表面に細かなヒビが入っています。歯は、縦の力には強いのですが、斜めや横からの力には非常に弱いのです。歯ぎしりをしているとき、または食事中に、もともと入っているヒビから割れてしまうことがあります。
歯の破折で多いのは、金属の詰め物や被せ物をした後の歯です。
この患者様は、以前他院で金属の詰め物をされました。朝起きたときに、歯が割れていることに気づき、当院へ来られました。金属の詰め物は歯より硬いので、夜中に歯ぎしりをして歯に大きな力がかかると、金属と歯の境目から歯の方が割れてしまいます。幸い、痛みがでておらず、割れている範囲が神経まで及んでいなかったため、神経を残して、ダイレクトボンディング法という方法で1回で治療を終えることができました。
歯が根っこの方まで割れてしまうと、残念ながら歯を残すことができません。
歯の破折の予防はどうしたらいいでしょうか?
①ナイトガードを着用する
歯はとても大切なので、ぜひ、歯の破折予防にナイトガード(マウスピース)を着用していただきたいと思います。当院では、違和感の少ないマウスピースを保険内で作成しています。お子様の歯ぎしりには、柔らかいマウスピースをお作りしています。
②金属を使用しない
当院では、虫歯治療の際に、メタルフリーの治療に力を入れています。比較的安価なもの〜高価なものまでご用意していますので、気軽にご相談ください。
絶対に、タコ焼き診療をしたくないから完全予約制です。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。
今日は、当院が完全予約制にしている理由をお話したいと思います。
私が絶対にしたくないこと、それは、いわゆるタコ焼き診療です。歯科医が複数の患者様を、短時間で次々と診療するスタイルです。私は、治療中は、全神経をその歯に集中したいので、絶対に、タコ焼き診療なんてしたくありません。タコ焼き診療では、質のいい治療ができないですよね。
私は、患者様の通院回数が少なくなるように治療するようにを心がけています。そのために、1回あたりの十分な治療時間の確保が必要になります。基本的には、お一人の患者様に、1回あたり45分程治療時間をかけています。自費診療で、数本の歯の同時治療をご希望の方には2時間の治療をすることもあります。
質のいい治療をするために、準備が必要になります。
①患者様の予約時間に合わせて、滅菌した器具、機器の準備をします。
②治療が円滑にすすむように、治療計画をスタッフと共有します。
そのため、1日に治療できる患者様の数に限界が生じます。
当院が完全予約制であることをご存じない方が来られた場合、予約時間の合間にできるだけ診療させていただきますが、次回からはご予約の上で来院していただくようにお願いしております。
当院で治療ご希望の場合、web予約、電話予約を受け付けておりますので、気軽にご連絡ください。
初めての歯石取り、久しぶりの歯石取り。歯石を取って歯周病・口臭予防しましょう!
こんにちは、院長の佐藤です。
みなさま、歯石取りしていますか?
歯石とはなんでしょうか?歯石というのは、歯の周囲に溜まったプラーク(歯垢)に唾液のミネラル成分が沈着して硬くなったものです。
やわらかいプラークの段階であれば、歯ブラシで落とすことができますが、歯石になってしまうと歯ブラシで擦っても落とすことができなくなり、放っておくとだんだんと蓄積していきます。
歯石が溜まっていくと、どんなことが起きるのでしょうか?
①口臭の原因になる
②歯茎から出血する
③歯周病になり、歯がグラグラする
などです。
数年ぶりに歯石を取られる方がたくさんいらっしゃいます。基本的には1回で取りきりますが、歯茎の下の歯石(縁下歯石)がある場合は、麻酔をして複数回に分けて歯石を取っていきます。
最新の器具を使い、痛みのないように配慮しながら施術しますので、歯石取りが怖い方は、気軽にご相談ください。
当院の歯石取りのyoutube動画はこちらです⬇︎
院長ブログ わたしの治療に対する考え方
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、治療のポリシーについてお話したいと思います🙂
当院は、三宮駅から徒歩8分、地下鉄新神戸駅から徒歩10分の神戸北野エリアにありますが、周囲にはたくさんの歯科医院があります。このブログをご覧になってくださっているということは、数ある歯科医院の中から、当院に興味を持っていただいたということだと思います。ありがとうございます😌
私が大切にしていることは、第1に、お一人お一人丁寧に治療することです。私は、決して、流れ作業のように診療したくありません。当院では歯科医師は現在のところ、私1人ですので、1日に治療できる患者様の数は限られていますが、できる限り1回あたりの治療時間を確保しております。治療前は、口腔内カメラで撮影した歯の写真を見ていただきながら、説明をして、納得された治療をします。ベルトコンベアー式に治療しても、患者様と信頼関係を築けず、いい結果になりませんので、お話する時間を大切にしています。
第2に、最新の器具、材料、治療法で、質の良い治療をすることです。私の得意な治療の分野は、セラミック治療とダイレクトボンディング法です。虫歯治療の場合は、数ある材料の治療のメリット・デメリットをお話ししています。実は、これが、非常に難しいと実感しています。保険診療では限界があり、プラスチックや銀よりも、絶対的にセラミックの方が優れていますが、それを説明すると、自費診療を勧められた、保険しか考えていなかったのに。。。。と感じる患者様がいらっしゃいます。私は、患者様が納得されたのなら、保険診療も自費診療も丁寧に治療します。しかし、本当に自費診療に関しては誤解が多いので、説明が難しいです。では、自費診療と保険診療は、何が違うのでしょうか?保険診療は、全ての治療法の中で最低限な治療で、ほんの一部にすぎません。保険診療では、使える材料が限られていますし、治療の工程も昔からあるやり方です。例えばセラミック治療ですが、歯の形の整え方、型取りの材料、詰め物やかぶせ物を作る工程、色合わせ(歯科技工士と打ち合わせ)、セメント、全てにこだわっています。そのぶん、プラスチックや銀歯と比べて圧倒的に長持ちします。
私が大切にしていること、第3は、予防です。定期検診でフッ素を塗布したり、歯石を取ったり、虫歯のチェックをすることで、今後の大きな治療を避けられます。虫歯や歯周病の予防のために、適切なホームケアの仕方もご説明しています。また、歯ぎしりや食いしばりのある方には、ナイトガードを作製することも歯の破折の予防に繋がります。
第4は、専門の施設と連携して治療することです。専門的な治療が必要な場合は、私が信頼している病院、クリニックにご紹介しています。当院は、神戸市立医療センター中央市民病院の連携登録医です。また、大阪大学出身なので、大阪大学歯学部付属病院と連携して診療することもあります。
お話が長くなりましたが、私が治療で大切にしていることは主に以上となります。
当院は、歯科医師1名、歯科衛生士2名、事務長1名、歯科助手1名、全員女性のクリニックです。全員女性ですが、患者様は男女比1:1で、特に女性が多いというわけではありません😆小さなお子様から90代の方まで幅広い年齢の方に来ていただいています。また、インスタグラムを見て、新幹線で来られている患者様もいらっしゃいます!!
インスタグラムやブログで症例報告しておりますのでぜひご覧下さい。
院長の症例報告 ダイレクトボンディング法ですきっ歯を治療しました。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です🙂
本日の症例報告は、すっき歯をダイレクトボンディング法で治療した症例です。
すきっ歯の治療法で当院が行っている治療は4つあります。
①ダイレクトボンディング法 ②ラミネートベニア法 ③セラミッククラウン法 ④マウスピース矯正法があります。それぞれ、利点・欠点があります。そのなかの一つ、ダイレクトボンディング法をご紹介します。
ダイレクトボンディング法とは、歯を一切削ることなく、歯の隙間1箇所につき1回の治療できれいに治すことができます。私が実際に行った、すきっ歯治療の症例写真を見ていただきながら、ご説明します。
歯の表面を清掃、エッチング処理をしてから、審美歯科用のハイブリッドレジンを接着しました。当院で使用しているハイブリッドレジンはエステライトアステリアです。
隙間がなくなりました。もちろん、歯と歯の間はフロスが通せます。
綺麗に仕上げるコツをよく歯科医師の方から聞かれるのですが、材料の経年的な色の変化を想定して、明るめの色で仕上げること、重合収縮があるのでハイブリッドレジンを少量ずつ盛ること、研磨を粗いものから細かなものまで順番に使っていき、細部まで綺麗にすることです。
治療費は、50000円(税別)です。治療時間は1時間です。
ダイレクトボンディング法のメリット・デメリットをまとめました。
メリット
①1回で治療が終わる
②歯を削らない
③安価
④色のやりかえが容易
デメリット
①プラスチックを含む材料なので変色する(研磨、詰め替えで対応します)
②欠けることがある(容易に修理できますが、何度も欠ける場合は、セラミッククラウンや矯正治療をお勧めします)
院長症例報告 大きな虫歯でも、できるかぎり神経を残す治療をしています。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。
当院には、神経をできるだけ抜きたくないという患者様が、多く来られています。
今日は、大きな虫歯治療の際、できるだけ神経を残すために、私がどのような工夫をしているのかお話したいと思います。
症例写真でご説明します。
左上6番の痛みを主訴に来院されました。銀のつめものが入っていますが、レントゲン写真にて黒い影が認められましたので、銀のつめものを除去しました。
銀の詰め物を除去すると、劣化したセメントがありました。銀の詰め物の下はこのように虫歯になっていることが多いです。
セメントを除去すると、軟化象牙質という、虫歯で柔らかくなった歯質がありました。
神経に近い場所に虫歯がありましたので、慎重に少しずつ虫歯を除去していきました。虫歯以外を削らないように、う蝕検知液という、虫歯のみを染める薬液を使用して、虫歯を確認しながら治療しました。
う蝕検知液が染まらなくなるまで虫歯を除去しましたが、ぎりぎり神経までは虫歯が進行していなかったので、キャビオスという神経の保護作用のあるセメントをつめて、症状を確認するために、仮の詰め物をして様子をみました。麻酔が切れた後、1日は痛みがあったのですが、2日後には全く違和感がなくなったため、最終的な詰め物の型取りをしました。
患者様は、ハイブリッドインレー(自費診療)を希望されました。色を合わせるためにこのような写真を技工士に送っています。
こちらが、治療後の写真です。神経を残すことができ、銀歯から白い詰め物になり、審美的にも改善しました。
このように、虫歯以外の場所を削らなないように、虫歯のみを染めるう蝕検知液を使用したり、キャビオスという神経を保護するセメントを使用したり、拡大鏡を使用するなど工夫しています。
*虫歯の深さによっては、症状がなくても神経まで進行していることがあり、神経治療が必要なこともあります。強い痛みがある場合は、歯髄炎(神経まで炎症が起きている状態)のため、、神経治療が必要になります。
適切な歯石とりとは? ⚠️ガリガリ歯石を取ると、歯がすり減って危険です。
院長の佐藤美有紀です。今日は、当院の歯石取りについてお話したいと思います。
昔は、先の尖った器具でガリガリと歯石を取る方法が一般的でした。しかし、近年の研究では、歯石取りの際、力を入れすぎたときのリスクが多く発表されています。ガリガリ力を入れて歯石を取ると歯のエナメル質、セメント質がすり減り、知覚過敏の原因になります。そのようなことがないように当院では細心の注意を払っています。
昔と今では、歯周病治療の目的が違います。
昔は、歯周病治療の目的は、歯石を取って、歯根表面の歯石を綺麗に掻き取りツルツルな面にすることでした。
近年では、歯周ポケット内に残存しているプラークやバイオフィルムの除去(デブライドメントといいます)が歯周治療の主な目的と考えられるようになってきています。
目的が異なるので、歯周病治療のやり方も変わっています。
当院では、歯の表面を傷つけない、丁寧な歯石とりを行なっています。
精密な根管治療には、ニッケルチタンファイルが不可欠です
こんにちは!院長の佐藤美有紀です😄
今日は、根管治療の際に使用する器具「ファイル」についてご説明します。
ファイルとは、歯の汚染された根管(根の内側)をきれいにするため器具です。
従来、根の治療はステンレス製のファイルのみで治療してきましたが、当院ではニッケルチタンファイルを使用しています。
ニッケルチタンファイルの普及率は、アメリカではほぼ100%ですが、日本では、普及率は高くありません。しかし、精密な根管治療には不可欠な治療器具です。
ステンレス製とニッケルチタン製は何が違うのでしょうか?
それは、しなやかさです。ニッケルチタンは、ステンレスと違い、しなやかです。根管の形は非常に複雑で、湾曲しているので、精密な根管治療にはニッケルチタンファイルが不可欠です。
当院では、ニッケルチタンファイルを使用後は毎回滅菌し、破折防止のために数回使用して破棄しています。
手袋(グローブ)は、患者様ごとに新しいものを使用しています。使い回しはしていません!
こんにちは 院長の佐藤美有紀です😄
本日のテーマは、診療用手袋(グローブ)についてです。
治療の際に、本当に新しいグローブを使用しているか不安ではないでしょうか。確実に新しいグローブを使用していることを証明するために、私は患者様の目の前で新しグローブを装着しています。もちろん、歯科助手、歯科衛生士にもそのように指導しています。
実は、グローブについては、歯科衛生士や歯科助手の方が気にされているようで、採用時の面談の際に、グローブは交換していいですか?という質問を本当によく受けました。患者様ごとにグローブを交換するのは当たり前ですが、世の中にはいろんな歯科医院があります。。。。もったいないからという理由で、グローブの使い回しを指示している歯科医院があるのでこのような質問がでてくるのです。
当院では患者様ごとにグローブを交換しておりますのでご安心ください🙂
衛生管理については、特にこだわっています。当院では、ヨーロッパ規格のクラスB滅菌器を使用し、患者さんお一人お一人ごとにハンドピース、切削器具の滅菌を行っております。また、できるだけ使い捨ての器具を採用しています。
自費診療と保険診療の本音 どちらの選択をされてもベストを尽くします。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。本日は、自費診療と保険診療に関して、私の治療に対する考え方についてお話ししたいと思います。
実は、ネット上のクチコミに自費診療を断ったら低姿勢だった院長の態度が変わった。とご意見を頂きました。他にも事実と全く異なる事柄が書かれてしまいました。決して自費診療をすすめたわけではありませんが、患者様は保険診療のみでご希望だったため、私の説明の仕方に不快な思いをされたのだろうと思います。当院は保険診療でも対応していますがうまく伝えることができず、非常に残念な結果になってしまい申し訳なく思っています。
保険診療と自費診療の説明の仕方は、多くの歯科医師が悩む問題です。様々な問題から、保険診療のみを説明する歯科医院は未だ多く存在します。
私は、治療法をご説明する際に、必ず保険診療、自費診療の両方のメリット、デメリットをお話ししています。保険でできる治療はほんの一部に過ぎず、ベストな選択肢ではないことが多いからです。自費診療では最適な材料を使い、十分な治療時間を確保して納得のいく治療をすることができるので、当院では自費診療の場合は保証期間を設けています。
どのような場合に保険診療と自費診療の選択をしなければいけないのでしょうか。
例えば、インレーという詰め物には、金属のもの(保険診療)と、セラミック(自費診療)のものがあります。当院では患者様にはどちらもご説明しています。
しかし、自分の家族に治療するなら、迷わずセラミックの詰め物を選択します。銀の詰め物の下は虫歯になりやすく、口臭の原因になり、また審美的な問題があるからです。ほとんどの歯科医師は、銀の詰め物の再治療をした経験があり、セラミックの方が長持ちすることを知っています。しかし、治療費が大きく異なるため、セラミックをすすめると金儲け主義と思われるリスクがあり、説明の仕方に悩まされます。
これらの写真は、私が治療した症例写真です。どれも銀の詰め物の下には虫歯があり、再治療をしました。審美的に改善しただけではなく、再度虫歯になるリスクを大きく減らすことができました。
最後にもう一度、当院では保険診療と自費診療の両方をご説明しますが、選択するのは患者様です。患者様がどちらを選択されたとしても、私はその選択された内容で、ベストを尽くして治療します。
なんでも気軽にご相談ください。
女性院長、スタッフ全員女性のクリニックです
こんにちは 院長の佐藤美有紀です😊今日は、当院の特徴についてお話したいと思います。
早速ですが、まずは私の自己紹介をしたいと思います🌟
大阪大学卒業後に、神戸市立医療センター中央市民病院の歯科口腔外科で勤務しました。当時、半分以上の同級生が研修医先として大阪大学歯学部付属病院を選びましたが、総合病院で学べる期間はこの時期しかないと思い、神戸市立医療センター中央市民病院を選びました。麻酔科研修、救急部の先生のレクチャーがあったりと大学では学べない経験ができました。また、口腔外科の当時の部長の先生には、毎日たくさんのことを教えていただきました。当時の部長に教わった、基本的な口腔外科の手技、考え方などは、今でも変わっていません。
研修医修了後は、尼崎市の医療法人で長く勤務しました。とても多くの患者様が来院されるクリニックでしたから治療技術を高めることができました。勉強熱心で、向上心のある理事長のもと、また、たくさんの勤務医の先生に刺激を受けながら勤務していました。診療後は院内の勉強会、休日はセミナーに行ったりと忙しい毎日でした。その後は、芦屋・神戸のクリニックで勤務するようになりました。
そして、今から1年半ほど前にそろそろ開業したいと思うようになりました。歯科医になってから、ぼんやりと将来開業すると決めていたのですが、こんな歯科医院にしたいというのが明確になったのと、家の近くに天井の高いおしゃれないいテナントが見つかったので、開業することに決めました。
開業時に考えていたのは
・できる限り削らない、神経を残す治療をする
・衛生管理を徹底する
・メタルフリーの治療をする
ということでした。
テナントを決めた頃、以前一緒に勤務していた方が、主任として勤務してくれることが決まり、頭の中でクリニックのイメージができてきました。そして、もう一人オープニングスタッフがなかなか決まらず困っていた時に、インスタグラムをきっかけに歯科衛生士さんが連絡をくれて、お会いすると、やっとしっくりくる方と出会えた!と思い、勤務していただくことにしました。
こうして、開院前からお二人と一緒にクリニックをつくりました。
今では、歯科衛生士さんの歯石とりが全く痛くないのも当院の大きな特徴になっています。また、当院の主任はチャイルドマインダーの資格があるので、お子様にも優しいクリニックになっています。
スタッフ全員女性ですが、女性専用のクリニックではなく、患者様の約半数が男性です。
少しでも患者さまの緊張や不安をやわらげられるよう、女性ならではのこまやかな視点で、やさしい診療を心がけています。お口のことでお困りになられたら、お気軽に当院へご連絡下さい。
当院で大人気のダイレクトボンディング法の症例報告です。
こんにちは!院長の佐藤美有紀です。大人気のダイレクトボンディング法の症例報告をします✨
銀の詰め物と、保険のプラスチックの詰め物が入っている歯に虫歯がありました。
オーラルガードでしっかり防湿(唾液を入れない)してから治療を開始しました。詰め物を除去すると大きな虫歯がありました。
う蝕検知液で、感染した歯質を染めながら治療をすすめていきました。
虫歯を完全に取り切ってから、ダイレクトボンディング法を行いました。
食べ物が入りにくいように、コンタクト(歯と歯の間)はきつめにしました。
ダイレクトボンデイング法のいいところは、
①虫歯以外削らない
②一回で治療が終わる
③セラミック治療と比べると低価格
④銀歯に比べて審美的
⑤割れたら修理できる
ダイレクトボンディング法の弱点は
①強度はジルコニアに劣る
②歯科医師の技術で出来に差が出やすい
③1回で治療が終わるが治療時間が長い(約45分)
④セラミックと比べると審美的に劣る
⑤将来変色することがある
メリット・デメリットをお話ししながら、患者様と治療方針を決めます✨
当院では、ダイレクトボンディングは1箇所20000~25000円(税別)です。一年保証があります。
白い歯外来 男性も女性も透明感のある白い歯に。
こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、当院の白い歯外来についてお話します😊
当院には、審美的な悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。
私が思う美しい歯は、透明感がある天然の白い歯です。天然の歯に勝るものはありません。当院では、ホワイトニングに力を入れています。当院のホワイトニングのコースは3種類ありますが、どこまで白くしたいか、患者さまと相談しながら計画をたてていきます。
①PMTCフルコース 来院回数1回
②パールホワイトニングコース 来院回数3回 期間約4週間
(ホームホワイトニング+PMTC2回) ¥31,680
③プレミアムホワイトニングコース 来院回数4回 期間約5週間
(PMTCフルコース+ホームホワイトニング+PMTC2回+オフィスホワイトニング1時間) ¥66,000
女性院長が美意識の高い治療を提供します ダイレクトボンディング法で削らず綺麗に
院長の佐藤美有紀です。当院では、できるだけ削らない治療を特徴とています。インスタグラムで症例報告をしているので是非ご覧ください😄今日は、インスタグラムを見て当院へ遠くから治療の相談に来ていただいた方の症例報告をしたいと思います。
若い女性の患者さまです。⭐︎印の歯を最近他院で治療されました。詰め物をされた時に、詰め物と歯の境目が気になったけれど、歯科医師に伝えることができなかったそうです。
写真では分かりづらいですね。拡大してみると。。。。
ピンクの矢印の範囲で保険のプラスチックの詰め物が入っています。この治療には次の問題点があります。
①詰め物と歯の間に段差がある。
②色が合っていない。
③透明感がない。
④研磨、ツヤ出しが不十分なので、詰め物がマットな質感。
シェードモードの写真がこちらです⇩詰め物が目立ちます。
できるだけ削らず、審美的に治療できるダイレクトボンディング法をご提案しました。ダイレクトボンディング法とは、多くの種類の審美修復用のハイブリッドレジンを直接お口の中で盛りつけていき、天然歯のような透明感、自然な色や形を再現する治療です。アメリカではポピュラーな治療です。当院では、審美修復用の材料は、エステライトアステリアを使用しています。ボディ色、エナメル色をそれぞれ数種類の色から歯に合う色を選んで、レイヤリング(積み重ね)しました。
40分ほどかけて治療しました。仕上がりはこちらです⇩
シェードモードの写真はこちらです⇩
透明感、ツヤ感があります。段差もなくなりました。
患者さまに非常に喜んでいただけました。
ダイレクトボンディング法は、自費診療です。1歯25000円(税抜き)です。1年以内でしたら、色の変更など無料でさせていただきます。
審美修復には、ダイレクトボンディング法とセラミック治療があります。どちらを選択するかは、虫歯の大きさ、何を優先するかによって違います。
ダイレクトボンディング法の最大のメリットは、歯を虫歯以外削らないことです。セラミック治療と削る量は全く違います。しかし、虫歯が大きい場合は強度の問題からセラミック治療の方が適しています。ダイレクトボンディング法は全ての症例で適用できるわけではありません。
ダイレクトボンディング法のデメリットは、セラミックと違い、材料にプラスチックを含むので、将来変色することがあります。多くの場合、研磨、ツヤ出しをすれば目立たなくなりますが、前歯など目立つ場所ではやり直しが必要になることがあります。
ダイレクトボンディング法は、審美的で、虫歯以外の健全な歯を限らない治療法です。
院長の佐藤美有紀です。本日は、私が最も得意な治療の一つ、ダイレクトボンディング法のご説明をします。
ダイレクトボンディング法は、セラミックに近い審美性を持つ樹脂(レジン)を直接歯に盛り付けていき、本来の歯の美しさを再現します。
日本の保険治療で使用可能なレジンとは材料の物性や色数などに大きな差があります。
自費のダイレクトボンディングで使われる硬質樹脂は、ナノテクノロジーを取り入れた最先端技術を使用して、透明感があり、天然歯そっくりな色を再現することができます 。
ダイレクトボンディング法は、アメリカの審美歯科でよく用いられる方法です。
こちらは、上の前歯の歯と歯に虫歯ができてしまった症例です。患者様に、自然に仕上がり、歯をできるだけ削らないダイレクトボンディング法をご提案しました。
まずは、う蝕検知液で虫歯を染め出し、虫歯のみを削っていきました。う蝕検知液を使うことで、虫歯の取り残しを予防し、また、虫歯以外の健全な歯を削らないようにします。虫歯は内部で広がっていましたが、麻酔なしでも痛みはありませんでした。
下の写真は、虫歯を取り終わった時のものです。虫歯のみを削り、健全な歯質は削っていません。
ダイレクトボンディング法で治療しました。色を重ねて、自然に仕上げました。非常に透明感があり、保険治療の詰め物ではこの透明感はだせません。
ダイレクトボンディング法は自費診療です。1箇所20000〜25000円です。
保険のプラスチックの詰め物のが不自然で気になる方、できるだけ削らないで審美的に治療したい方にオススメの方法です。
歯医者が怖くて、長い間検診を受けていない方にぜひ来ていただきたいと思います
院長の佐藤美有紀です。当院は、歯科恐怖症の方にも安心して通っていただきたいと思い、たくさんの工夫をしています。
歯科恐怖症の方は、幼少期に痛い思いをしたり、治療をしてもなかなか治らなかったりと、過去に嫌な経験をされています。そのような患者さまは、虫歯があるにも関わらず、放置してしまうので口腔内の崩壊がすすんでしまいます。
当院は開院して3ヶ月半ですが、歯科恐怖症の患者さま、特に男性の患者さまがとても多いです。みなさん順調に治療がすすんでいます。
ある患者さまは、初診の問診の時に、緊張で汗がびっしょりの方がいらっしゃいましたが、一回目の治療(神経治療)を終えると、『痛くなかった〜よかった〜!』と言ってくださいました。
また、別の患者さまは、10年以上歯科医院へ行かず、歯が歯石に覆われていましたが、歯石除去、虫歯治療を終えて、今では必ずメンテナンスにきていただいています。
当院では、怖くないように以下のことに気をつけています。
①コミュニケーションを大切にする
スタッフも、私自身も、患者さまとのコミュニケーションを大切にしています。信頼関係のない人に口の中を触られるのは誰でも嫌ですよね。当院は、スタッフ全員女性のクリニックなので、優しい雰囲気でお迎えします。女性スタッフは二人とも歯科勤務経験が10年以上のベテランで、優しい方ですのでご安心ください。なんでも気になったことは聞いてください。
②治療内容を詳しくご説明する
今自分が何をされているのか分からないのはとても怖いですよね。
必ず治療の選択肢、治療内容、リスク、費用などを詳しくご説明します。歯の治療内容は理解しづらいと思うので、資料を事前に作ったり、イラストを書いて説明したり、患者さまごとに治療計画表を作ったりしています。
そして、治療前後は口腔内写真を撮るようにしています。
③麻酔を工夫する
麻酔の痛みが怖い方は多いです。
麻酔時の痛みを軽減するようにあらゆる工夫をしています。表面麻酔をする、細い針を使う、電動の麻酔器でゆっくりと一定のスピードで注入する、麻酔の針は浅いところから徐々に深いところへすすめていく、十分麻酔が効いてから治療を始める。。。。など工夫しています。
幼少期の歯科麻酔が怖かった経験のある方は多いと思いますが、当院の麻酔は痛みが少ないのでご安心ください。
④痛みが予想できる場合は必ず事前に麻酔をする
いつ痛みがくるか分からなければ、落ち着いて治療が受けれないと思いますので、痛みが出そうな時は麻酔をするようにしています。
⑤う蝕検知液を使う
歯の削りすぎは痛みの元です。当院では、感染した歯質を赤く染めるう蝕検知液を使い、健全な歯を削ってしまわないようにしています。昔は予防的に大きく削って銀歯にするというのが一般的でしたが、今は材料が改良されたため、虫歯のみを削って治療する方針に変わってきています。
歯医者が怖いお子様には、他に絵カードを使ったりと怖くないように工夫しています。
左から、歯科助手、院長、歯科衛生士です😄
虫歯治療の際に、う蝕検知液を使い、できる限り削らないように工夫しています
院長の佐藤美有紀です☺️
虫歯治療で削られ過ぎるのを心配されている方は多いのではないでしょうか。以前は、虫歯以外のところも大きく削って、大きな詰め物を入れる、というのが一般的でした。しかし、健全な歯質まで削ってしまうと、歯は弱くなります。歯を失わないために、歯をできる限り保存することが大切です。
虫歯治療の際に、できる限り健全な歯質を残し、虫歯のみを徹底的に取り除くために、当院ではう蝕検知液を使用しています。う蝕検知液とは、感染した歯のみを赤く染めてくれます。
通常は、虫歯となった歯の柔らかさを頼りに削っていきます。しかし、歯の削りすぎ、虫歯の取り残しが起きてしまうことがあります。
当院では、う蝕検知液で赤く染まる部分のみ除去しますので、削りすぎ、虫歯の取り残しの心配はありません。
大切な歯を守るために、精密に丁寧に治療します。
そして、虫歯を除去した後は、ダイレクトボンディングで審美的に修復するのをおすすめします。大きな虫歯の場合は、強度の問題からセラミックの詰め物をおすすめする場合もあります。
歯科衛生士、歯科助手のできること できないこと
院長の佐藤美有紀です。
歯科助手に歯石除去をさせていたとして院長が逮捕された事件がありました。今日は、歯科衛生士、歯科助手の業務内容についてお話ししたいと思います。
当院では、私の他に、歯科衛生士、歯科助手が勤務しています。それぞれ役割分担があります。
しかし、コンビニより多い歯科医院の中では、歯科衛生士、歯科助手に違法行為をさせているところがあるのは事実です。また、その違法行為が原因で働くのが嫌になり、歯科衛生士、歯科助手が退職していく。。。。ということはとく耳にします。残念ながら、歯科で働いてたことがある方なら、あるあるなのではないでしょうか。
管理者である歯科医師が、役割分担をはっきりさせるべきです。
歯科衛生士の業務は、歯科予防処置・歯科診療補助・歯科保健指導の3つです。具体的には歯科医師が行う治療のサポートに加えて、患者さんの歯やお口の中の健康を維持するための歯磨き指導などのアドバイスや歯石除去などです。このように、歯科衛生士は患者さんの歯の健康をサポートするのが仕事です。歯科助手と業務範囲が似ていると思う人もいるかもしれませんが、歯科衛生士は患者さんの口内に直接触れて施術をすることが許可されており、それに対して歯科助手は口内に触れて施術ができないという点がこの2つの仕事の大きな違いと言えます。
歯科助手の業務は、歯科診療補助(直接口の中に触れない)です。
よく問題になるレントゲンの照射は、歯科医師の仕事なので、歯科助手、歯科衛生士ともにできません。
当院では、当然のことですが、診療は全て私が行っていますのでご安心ください。仮歯の作成、仮詰め、詰め物の調整など、クリニックによっては歯科医師がしないこともありますが、当院では私が全てしています。
受付横に、スタッフの自己紹介カードを置いていますので、確認をしていただけたらと思います。
当院では、インプラントをすすめることはなくすべての選択肢を丁寧にお伝えします
院長の佐藤美有紀です☺️
開院して以来、他院でインプラントを強くすすめられて嫌になり、当院へ来られる方が多くて驚いています。今日は、インプラントについて私の考えをお伝えしようと思います。
インプラントは、ブリッジのように隣の歯を削らなくてもいいし、入れ歯のように違和感が少なくまるで自分の歯のように噛めるため、とてもいい治療法だと思います。ただ、インプラントの手術にはリスクがあり、実際に大変な思いをされた方々もいらっしゃいます。
インプラントの手術は、リスクが伴うため、治療の成功には技術、そしてリスクがおきた時に対応できる体制が必要です。しかし、コンビニの数より多いと言われる歯科医院で、あらゆるところでインプラント治療をすすめているのが現状です。これは広く浅く治療をしているドクターが多いためです。
当院では、歯を失ってしまった場合、すべての治療の選択肢をお話して、患者さまと最善な治療法を考えます。入れ歯には昔のように金属を使わないタイプもありますし、ブリッジには歯を大きく削らないタイプのブリッジ(ヒューマンブリッジ)もあります。当院は、インプラント手術はしておりませんが、審美歯科を専門としているので、審美的で歯に優しい様々な選択肢をご提案できます。
もしも現在、インプラント治療、その他の選択肢で迷われている場合、当院へご相談ください。
小児歯科 まずはお子様と信頼関係を築くことを大切にしています
院長の佐藤美有紀です。私は現在、4歳の男の子を子育て中です。小児科でワクチンを打っていただく時、いつも心配することは泣かずに治療を受けれるか、ということです。歯科医院にお子様を連れて来られるお母さまお父さまも、同じことを思われているのではないでしょうか。今日は、お子様の治療についてお話したいと思います。
当院では、お子様と信頼関係を築くことを最優先に考えています。口の中は、体の中で外からの刺激に対して一番敏感に反応する部分の一つです。信頼関係を築けていない人から、いきなり口の中を触られても、戸惑ってしまいます。
まずは、歯科衛生士、歯科助手がお話することから始めて、お子様に院内の雰囲気に慣れてもらいます。当院は、歯科医師、歯科衛生士、スタッフ全員女性なので、優しい雰囲気でお迎えします。
歯面研磨、フッ素塗布などの簡単な処置であっても、まずは、今からどんなことをするか、お子様に説明してから、治療をすすめていきます。当院では、絵カードを使って、今から何をするか説明しています。これは、母校の大阪大学のホームページに公開されているイラストですが、使わせていただいています☺️
当院では、無理やり治療することはありません。治療を無理にすすめず、安全にできる範囲ですすめていきます。
虫歯治療は、小児でも大人と同じように精密にする、というのが私のモットーです。治療の精度を上げるために、落ち着いて治療を受けれるようにトレーニングしていきます。
もちろん、初診でも、安全に治療を受けれるお子様はどんどん治療をすすめていきます。忙しい中、予定を調整して当院へ来ていただいていると思いますので、効率よく治療をすすめていくことも大切だと考えています。
また、当然のことですが、お母さまお父さまと当院との信頼関係を築くことも大切にしています。たまに、ネットの情報から、フッ素は体に悪いのでは?シーラントをすると逆に虫歯になりやすくなるのではないか?レントゲンで被曝が心配、などと親御さんに相談されることがあります。情報が多くて何を信じたらいいか分からず、混乱してしまいますね。科学的根拠に基づいて詳しく説明しますので、なんでも気軽に聞いてください。
ミニマムインターベンション(MI治療)とダイレクトボンディング
こんにちは 院長の佐藤美有紀です😊
今日は、私が最も優先していること、歯をできる限り削らない治療についてお話したいと思います。
ミニマルインターベンション(MI)とは、歯の治療において、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法です。MIのなかでもダイレクトボンディングは虫歯だけを削り治療することが可能です。
ダイレクトボンディングとは❓
多種類のプラスチックを直接お口の中で盛りつけていき、天然歯のような自然な色や形を再現する治療法です。
近年、透明感や色調が豊富に揃った審美歯科用のプラスチックが開発され、多数の色調を重ね合わせすることで、天然歯のような自然な歯を再現できるようになりました。
保険適用プラスチックより変色しにくく、強度も高いため、美しい状態で機能を維持することができます。
最大のメリットは、歯の削除量を最小限にできることです。しかし、術者の技術によって仕上がりに差がでること、治療時間に時間がかかることを理由に、全ての歯科医院で導入にいたっていません。
私自身、ダイレクトボンディングが得意なので、適応ケースでは選択肢としてお話しています。
ただ、デメリットもあります。
適応が限られ、大きな虫歯や歯軋りがひどい方は強度の問題から使用できません。
ダイレクトボンディングに使用する材料はプラスチックを含むので、経年的に変色します。セラミックの詰め物は変色しません。
当院では、ダイレクトボンディングは1箇所 税込25000円です。1日で終わる治療なので人気があります。
前歯の保険の詰め物が変色して気になる、銀の詰め物を白くしたいなどのお悩みがあれば、ご気軽にご相談ください。
当院では、ダイレクトボンディング法では、エステライトアステリア を使用しています。
痛くない麻酔の理由 痛くない治療を心がけています
院長の佐藤美有紀です。
開業して以来、麻酔の後に、『全然痛くなかった!』と驚かれることがとても多いです。上の奥歯などは、『針が刺さっている感じがしていませんが、本当に麻酔しましたか?』と言われたこともあります。もちろん、しっかり麻酔したので、その後は問題なく、親知らずの抜歯をしました。
私は、自分がしてほしくない治療は、患者様に絶対にしない をモットーにしていますので、麻酔をする際にも、さまざまなことに注意しています。
①表面麻酔
必ず表面麻酔をします。当院では、バナナ🍌味のものを採用しています。これにより、針を刺す時の痛みが緩和されます。
②麻酔薬の温度管理
麻酔薬は温めて使います。体温と同じだけ温めるのポイントです。
③細い針を使う
麻酔針は33Gサイズの超極細針を使用しています。
④電動麻酔注射器の利用
電動の麻酔注射器でゆっくりと時間をかけて麻酔薬を注入します。一定の圧、注入スピードで麻酔することで痛みを抑えることができます。
⑤麻酔の針の動かし方
これが一番ポイントです!いきなり深いところに針を入れずに、まずは表面のみに針を刺し、麻酔が効いてきたら深いところまで針を徐々に進めていきます。時間はかかりますが、痛みは格段に少なくなります。
⑥麻酔がしっかり効くのを待つ
麻酔の効き方はひとそれぞれです。時間を十分おいてから治療します。
治療中の歯に唾液が入ると予後が悪くなります
院長の佐藤美有紀です。
当院では、虫歯治療中に唾液が入らないようにさまざまな工夫をしています。その中の1つが、写真のオーラルガードという器具です。柔らかい器具なので不快感が少なく、唾液を吸引してくれます。
なぜ、治療中の歯に唾液が入るとよくないのでしょうか。
唾液の中には、無数の細菌いるので、治療中の歯に唾液がつくと感染してしまいます。特に、根管治療中に唾液が入ってしまうと、予後が悪くなります。写真のような中程度の虫歯治療でも同様で、エナメル質の下にある象牙質に唾液が付着すると、再度虫歯になりやすくなります。
オーラルガードが最も不快感が少なく、治療しやすいので、当院で積極的に使用しています。中には、オーラルガードもしんどい方がいらっしゃいますので、その際は、別の器具を使用しています。
仮歯の役割
院長の佐藤美有紀です。
写真は、セラミック治療中の歯に仮歯をセットしたときのものです。歯の形を整えた後に、即時重合型アクリル系レジンで、粉と液からつくりました。マージンライン(歯とかぶせ物の境目)をきれいに仕上げる、歯間ブラシが入るようにして清掃性をよくする、噛んだ時に力がかかりすぎないようにする、など注意して作製しています。材料の特質上、セラミックのように色を合わせたり、表面をつるつるにはできませんが、できる限り美しく形を整え、研磨しています。
仮歯役割はおもに3つです。
①治療中の歯を唾液中の細菌から守る
②歯の位置、歯肉のラインが変化しないように固定する
③噛めるようにする
精密なセラミック治療をするには、精密な仮歯が不可欠です。
セラミック治療にこだわっています
当院では、セラミック治療にこだわっています。
セラミックには、ジルコニア、e-MAXなどの種類がありますが、症例に応じてそれらを選んでいます。写真は、セラミックの詰め物がはいっています。どこに詰め物がはいっているか、わかりますか?
中央の歯の右半分に入っています。詰め物をセットした後は、患者様ご本人もどこに詰め物が入っているかわかりませんでした!
自然なセラミックをいれるには、歯科技工士との連携が大切です。当院では、事前に治療する歯の写真をとり、歯科技工士にデータを送っています。そのデータをもとに、色を合わせてくれます。
治療は、拡大鏡を用いて丁寧に行います。また、セラミックの詰め物をセットする際は、唾液が入らないようにあらゆる工夫をしています。
銀歯や銀の詰め物を白くしたいけど迷っているなどのお悩みがありましたら、ぜひご相談ください。
虫歯治療中に唾液を入れないように工夫しています
院長の佐藤美有紀です。
唾液の中には細菌がたくさん含まれています。虫歯治療中に、歯質が唾液に汚染されてしまうと、虫歯になるリスクが高くなります。唾液まみれのなかで治療を行うのは、泥水で服を洗うようなものなのです。
当院では、唾液から守るためにさまざまな工夫をしています。
そのうちの一つが、こちらのオーラルガードという器具です。柔らかい器具なので、患者さまにも不快感はありません。
下の奥歯を治療する際には必ず使用しています。