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2022.02.24

院長症例報告 大きな虫歯でも、できるかぎり神経を残す治療をしています。

こんにちは 院長の佐藤美有紀です。

当院には、神経をできるだけ抜きたくないという患者様が、多く来られています。

今日は、大きな虫歯治療の際、できるだけ神経を残すために、私がどのような工夫をしているのかお話したいと思います。

症例写真でご説明します。

左上6番の痛みを主訴に来院されました。銀のつめものが入っていますが、レントゲン写真にて黒い影が認められましたので、銀のつめものを除去しました。

銀の詰め物を除去すると、劣化したセメントがありました。銀の詰め物の下はこのように虫歯になっていることが多いです。

セメントを除去すると、軟化象牙質という、虫歯で柔らかくなった歯質がありました。

神経に近い場所に虫歯がありましたので、慎重に少しずつ虫歯を除去していきました。虫歯以外を削らないように、う蝕検知液という、虫歯のみを染める薬液を使用して、虫歯を確認しながら治療しました。

う蝕検知液が染まらなくなるまで虫歯を除去しましたが、ぎりぎり神経までは虫歯が進行していなかったので、キャビオスという神経の保護作用のあるセメントをつめて、症状を確認するために、仮の詰め物をして様子をみました。麻酔が切れた後、1日は痛みがあったのですが、2日後には全く違和感がなくなったため、最終的な詰め物の型取りをしました。

 

患者様は、ハイブリッドインレー(自費診療)を希望されました。色を合わせるためにこのような写真を技工士に送っています。

こちらが、治療後の写真です。神経を残すことができ、銀歯から白い詰め物になり、審美的にも改善しました。

このように、虫歯以外の場所を削らなないように、虫歯のみを染めるう蝕検知液を使用したり、キャビオスという神経を保護するセメントを使用したり、拡大鏡を使用するなど工夫しています。

*虫歯の深さによっては、症状がなくても神経まで進行していることがあり、神経治療が必要なこともあります。強い痛みがある場合は、歯髄炎(神経まで炎症が起きている状態)のため、、神経治療が必要になります。

 

 

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