炭酸水を飲む前に知ってほしいこと
こんにちは、歯科衛生士の繁です(^^)/
パールストリート歯科に入職して半年が経ち、優しい院長先生のもと、スタッフに支えて頂きながら、楽しくお仕事させて頂いています。
主にメンテナンス患者様のクリーニングを担当させて頂くことが多いです🦷
休日は息子の少年野球🥎の付き添いで、外に出ているのですが、最近気温が高い日が多くなり、熱中症を心配する季節になってきました💦💦学校行事や野外イベントなどで複数人が熱中症で倒れるというニュースもよく耳にします。私自身は熱中症になったことはないのですが、体を暑さに少しずつ慣らすために、お風呂にゆっくり浸かる、じんわり汗をかくくらいの運動をするなど、少しずつ準備をしていきたいと思います。
暑くなってくると、冷たい飲み物が美味しいですよね🤩特に夏場の炭酸飲料はのどごしもよく、好んで飲まれる方も多いのではないでしょうか。実はタイトルに挙げた炭酸水も、コーラやサイダーなどの炭酸飲料と同じく酸性の飲料になります。お口の中は通常、中性に保たれています。歯の表面のエナメル質は、酸性度を示すpHの値が5.5以下になると、溶けやすくなります。そのため、炭酸飲料の他、酸性度の高い柑橘類(レモン、オレンジ、グレープフルーツ)、酢(果実酢や黒酢)、ワインやスポーツ飲料なども注意が必要です❕私個人的には、息子に熱中症対策で摂取させている塩分やクエン酸が入ったタブレットもリスクがあるのではないかと心配しています💦
長期に渡って習慣的に飲まれる方は、全体的に歯の表面のエナメル質が薄くなって、中の象牙質が透けて見えることによって歯が黄色っぽくなったり、歯の咬む面がすり減りやすくなります。歯がしみる症状が出ることもあります。このような病態を酸蝕症(さんしょくしょう)と言います。
- では、酸蝕症を予防するためには、何に気を付けたらよいのでしょうか?
- ①炭酸飲料などの酸性度の高い飲料を長時間口の中にためない。
- ちびちび何回かに分けて飲むのも控えて頂く方がよいです。コップで飲むより、ストローを使って飲む方が直接歯に当たらずに済むかなと思います。
- ②酸性度の高い飲食物を口にしたら水でうがいをする。
- 本来であればお口の中のpHが一旦下がると、元のpH値(6.8~7)に戻るまでに30~40分かかると言われており、水でうがいをすることで、お口の中のpHが中和されますので、うがいは有効だと思います。しっかり頬を使ってぶくぶくとお口全体に行きわたらせるうがいをしましょう。←前回ブログで取り上げたオーラルフレイルの予防にもなりますよ✌
- ③定期的にフッ化物塗布をする。
- 歯科医院で定期的にフッ化物を塗ることで、歯質が強化され、再石灰化が促進されます。
しみる症状が出た場合は、当院ではしみ止めの薬剤を塗布し、知覚過敏用の歯磨き剤「ReCal(リカル)センシティブ オレンジミント」をお勧めしています。しみる症状に効く「乳酸カリウム」と「硝酸カリウム」が配合されており、さらに高濃度フッ素(1450ppm)含有ですので、むし歯予防にも効果があります。こちらの歯磨き剤が気になる方は、スタッフにお気軽にお声かけ下さいね。
パールストリート歯科は女性院長はじめ、スタッフ全員が女性でお話や歯のお悩みを相談しやすい雰囲気を作るように心がけています👩🏻⚕️
ご予約お待ちしています!
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大人の虫歯が増えています🦷
こんにちは😀
パールストリート歯科の歯科衛生士、中平です😊
昭和62年に6歳だった子どもの虫歯率が91%もあったことをご存じですか?
近年は虫歯予防に対する認識も高まり、定期的な検診やフッ素の効果もあって急激に減少してきています。
平成23年に6歳だった子どもの虫歯率は42%と半数以下に改善されているというデータがあります。
それでは、大人の虫歯は?
残念ながら増えてきています。
ただしこれは、年齢を重ねても残せる歯の本数が増えたことで虫歯になるリスクも増えたことが影響していると言えます。
歯周病、噛み合わせ、強すぎる力での歯磨きなどで歯肉が退縮し、歯の根(歯根9)露出します。歯根部は象牙質という部分で、歯の上部構造のエナメル質に比べて弱いため虫歯になりやすく、急激に進行するのが特徴です。
歯が溶け出すpH(臨界pH)がエナメル質がpH5.5なのに対して、象牙質はpH6.2~6.7でエナメル質に比べて脱灰(歯が溶け出す)しやすいです。
唾液や歯磨きによってまた中性に戻るのですが、脱灰の時間が長いほど虫歯になりやすいのです。
また歯の根元は神経(歯髄)にも近く虫歯になってしまうと神経治療や抜歯にもなりかねません。
虫歯予防に大事なことは、
①フッ化物を使用する
フッ化物の塗布など、子供の虫歯予防のイメージも強いかもしれませんが、大人の虫歯予防効果も高く歯の根元の虫歯にも効果的です。
フッ化物配合の歯磨き粉の他、虫歯リスクの高い方にはフッ化物入りの洗口剤も併用するとさらに効果が期待できます。
②適切なブラッシング
磨く力が強すぎたり、磨き残しがあると歯肉が下がる原因となってしまいます。自分にあった歯ブラシ選びや磨き方が大事です。
③定期に検診やクリーニングを受ける
やはりセルフケアだけで完璧に虫歯・歯周病を予防することは難しいと思います。
定期的に検診を受けていると早期発見できますし、歯磨きでは落としきれなかった汚れも綺麗に除去することができます。
また、磨き方の確認や高濃度のフッ化物を塗布することも可能です。
大人の虫歯、気になられた方はぜひ一度定期検診を!
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歯が溶け出す疾患、酸蝕症って知ってますか?
こんにちは😀⛸
パールストリート歯科の歯科衛生士、中平です。
今回は酸蝕症についてお話したいと思います。
酸蝕症とは、酸性の飲食物や胃液等によって歯の表面が溶け出してしまう疾患です。気づかないままそのままにしておくと、冷たいものが歯にしみる知覚過敏や虫歯のような痛みになったりします。
酸によって歯の表面エナメル質が溶かされると、歯の中の象牙質が出てきます。象牙質はエナメル質よりも軟らかいので、出てきてしまったまま象牙質を放っておくと、お口の中の噛む力も加わり歯がどんどんすり減ってきます。歯がすり減ってしまうと、さらに冷たいものがしみるようになります。
かつてはメッキ工場やガラス工場で酸性のガスを吸うことで歯が溶ける職業病とされていました。
しかし、最近では酸性の飲食物を過度に摂取する習慣を持つ人や胃酸の逆流をともなう疾患の増加により酸蝕症患者も増加しています。
主な原因として、
・酸性の食品の取りすぎ 例 清涼飲料水、炭酸水、スポーツドリンク、ワイン、クエン酸、酢
・酸性の薬剤の服用 例 ビタミン剤、アスピリン
・胃酸 例 逆流性食道炎、摂食障害
酸蝕症の歯科的治療としては、酸蝕症による欠損部が部分的な場合は白い詰め物で修復したり、欠損部が広範囲におよぶ場合は、かぶせ物で対応することになります。
しかし、酸蝕症は生活習慣病の一種とも考えられるので酸蝕症に至った原因を突き止め、その原因を解決しなければ根本的な治療・回復には至りません。
しみるような歯はありませんか?
虫歯なのか酸蝕症なのか、治療をした方がいいのかはプロの目で見なければわかりません。
パールストリート歯科では、検診を随時受け付けています。
症状が進む前に早めの検診をオススメします😊
待合室の椅子が新しくなりました❤