2022.04.21

意外と多い、歯の破折。

こんにちは、院長の佐藤美有紀です。今日は、歯の破折についてお話します。

健康な歯がいきなり割れてしまうことは極めて稀ですが、たまに遭遇します。大きな原因は、歯ぎしりと食いしばりです。夜中にギリギリと歯ぎしりをする方は、歯の表面に細かなヒビが入っています。歯は、縦の力には強いのですが、斜めや横からの力には非常に弱いのです。歯ぎしりをしているとき、または食事中に、もともと入っているヒビから割れてしまうことがあります。

歯の破折で多いのは、金属の詰め物や被せ物をした後の歯です。

この患者様は、以前他院で金属の詰め物をされました。朝起きたときに、歯が割れていることに気づき、当院へ来られました。金属の詰め物は歯より硬いので、夜中に歯ぎしりをして歯に大きな力がかかると、金属と歯の境目から歯の方が割れてしまいます。幸い、痛みがでておらず、割れている範囲が神経まで及んでいなかったため、神経を残して、ダイレクトボンディング法という方法で1回で治療を終えることができました。

歯が根っこの方まで割れてしまうと、残念ながら歯を残すことができません。

歯の破折の予防はどうしたらいいでしょうか?

①ナイトガードを着用する

歯はとても大切なので、ぜひ、歯の破折予防にナイトガード(マウスピース)を着用していただきたいと思います。当院では、違和感の少ないマウスピースを保険内で作成しています。お子様の歯ぎしりには、柔らかいマウスピースをお作りしています。

②金属を使用しない

当院では、虫歯治療の際に、メタルフリーの治療に力を入れています。比較的安価なもの〜高価なものまでご用意していますので、気軽にご相談ください。

 

 

2022.02.28

院長ブログ わたしの治療に対する考え方

こんにちは 院長の佐藤美有紀です。今日は、治療のポリシーについてお話したいと思います🙂

当院は、三宮駅から徒歩8分、地下鉄新神戸駅から徒歩10分の神戸北野エリアにありますが、周囲にはたくさんの歯科医院があります。このブログをご覧になってくださっているということは、数ある歯科医院の中から、当院に興味を持っていただいたということだと思います。ありがとうございます😌

私が大切にしていることは、第1に、お一人お一人丁寧に治療することです。私は、決して、流れ作業のように診療したくありません。当院では歯科医師は現在のところ、私1人ですので、1日に治療できる患者様の数は限られていますが、できる限り1回あたりの治療時間を確保しております。治療前は、口腔内カメラで撮影した歯の写真を見ていただきながら、説明をして、納得された治療をします。ベルトコンベアー式に治療しても、患者様と信頼関係を築けず、いい結果になりませんので、お話する時間を大切にしています。

第2に、最新の器具、材料、治療法で、質の良い治療をすることです。私の得意な治療の分野は、セラミック治療とダイレクトボンディング法です。虫歯治療の場合は、数ある材料の治療のメリット・デメリットをお話ししています。実は、これが、非常に難しいと実感しています。保険診療では限界があり、プラスチックや銀よりも、絶対的にセラミックの方が優れていますが、それを説明すると、自費診療を勧められた、保険しか考えていなかったのに。。。。と感じる患者様がいらっしゃいます。私は、患者様が納得されたのなら、保険診療も自費診療も丁寧に治療します。しかし、本当に自費診療に関しては誤解が多いので、説明が難しいです。では、自費診療と保険診療は、何が違うのでしょうか?保険診療は、全ての治療法の中で最低限な治療で、ほんの一部にすぎません。保険診療では、使える材料が限られていますし、治療の工程も昔からあるやり方です。例えばセラミック治療ですが、歯の形の整え方、型取りの材料、詰め物やかぶせ物を作る工程、色合わせ(歯科技工士と打ち合わせ)、セメント、全てにこだわっています。そのぶん、プラスチックや銀歯と比べて圧倒的に長持ちします。

私が大切にしていること、第3は、予防です。定期検診でフッ素を塗布したり、歯石を取ったり、虫歯のチェックをすることで、今後の大きな治療を避けられます。虫歯や歯周病の予防のために、適切なホームケアの仕方もご説明しています。また、歯ぎしりや食いしばりのある方には、ナイトガードを作製することも歯の破折の予防に繋がります。

第4は、専門の施設と連携して治療することです。専門的な治療が必要な場合は、私が信頼している病院、クリニックにご紹介しています。当院は、神戸市立医療センター中央市民病院の連携登録医です。また、大阪大学出身なので、大阪大学歯学部付属病院と連携して診療することもあります。

お話が長くなりましたが、私が治療で大切にしていることは主に以上となります。

当院は、歯科医師1名、歯科衛生士2名、事務長1名、歯科助手1名、全員女性のクリニックです。全員女性ですが、患者様は男女比1:1で、特に女性が多いというわけではありません😆小さなお子様から90代の方まで幅広い年齢の方に来ていただいています。また、インスタグラムを見て、新幹線で来られている患者様もいらっしゃいます!!

インスタグラムやブログで症例報告しておりますのでぜひご覧下さい。

 

2022.02.28

院長の症例報告 ダイレクトボンディング法ですきっ歯を治療しました。

こんにちは 院長の佐藤美有紀です🙂

本日の症例報告は、すっき歯をダイレクトボンディング法で治療した症例です。

すきっ歯の治療法で当院が行っている治療は4つあります。

①ダイレクトボンディング法 ②ラミネートベニア法 ③セラミッククラウン法 ④マウスピース矯正法があります。それぞれ、利点・欠点があります。そのなかの一つ、ダイレクトボンディング法をご紹介します。

ダイレクトボンディング法とは、歯を一切削ることなく、歯の隙間1箇所につき1回の治療できれいに治すことができます。私が実際に行った、すきっ歯治療の症例写真を見ていただきながら、ご説明します。

歯の表面を清掃、エッチング処理をしてから、審美歯科用のハイブリッドレジンを接着しました。当院で使用しているハイブリッドレジンはエステライトアステリアです。

隙間がなくなりました。もちろん、歯と歯の間はフロスが通せます。

綺麗に仕上げるコツをよく歯科医師の方から聞かれるのですが、材料の経年的な色の変化を想定して、明るめの色で仕上げること、重合収縮があるのでハイブリッドレジンを少量ずつ盛ること、研磨を粗いものから細かなものまで順番に使っていき、細部まで綺麗にすることです。

治療費は、50000円(税別)です。治療時間は1時間です。

ダイレクトボンディング法のメリット・デメリットをまとめました。

メリット

①1回で治療が終わる

②歯を削らない

③安価

④色のやりかえが容易

デメリット

①プラスチックを含む材料なので変色する(研磨、詰め替えで対応します)

②欠けることがある(容易に修理できますが、何度も欠ける場合は、セラミッククラウンや矯正治療をお勧めします)

 

 

 

 

2022.02.08

歯が溶け出す疾患、酸蝕症って知ってますか?

こんにちは😀⛸

パールストリート歯科の歯科衛生士、中平です。

今回は酸蝕症についてお話したいと思います。

酸蝕症とは、酸性の飲食物や胃液等によって歯の表面が溶け出してしまう疾患です。気づかないままそのままにしておくと、冷たいものが歯にしみる知覚過敏や虫歯のような痛みになったりします。

酸によって歯の表面エナメル質が溶かされると、歯の中の象牙質が出てきます。象牙質はエナメル質よりも軟らかいので、出てきてしまったまま象牙質を放っておくと、お口の中の噛む力も加わり歯がどんどんすり減ってきます。歯がすり減ってしまうと、さらに冷たいものがしみるようになります。

かつてはメッキ工場やガラス工場で酸性のガスを吸うことで歯が溶ける職業病とされていました。

しかし、最近では酸性の飲食物を過度に摂取する習慣を持つ人や胃酸の逆流をともなう疾患の増加により酸蝕症患者も増加しています。

主な原因として、

・酸性の食品の取りすぎ  例 清涼飲料水、炭酸水、スポーツドリンク、ワイン、クエン酸、酢

・酸性の薬剤の服用  例 ビタミン剤、アスピリン

・胃酸  例 逆流性食道炎、摂食障害

 

酸蝕症の歯科的治療としては、酸蝕症による欠損部が部分的な場合は白い詰め物で修復したり、欠損部が広範囲におよぶ場合は、かぶせ物で対応することになります。

しかし、酸蝕症は生活習慣病の一種とも考えられるので酸蝕症に至った原因を突き止め、その原因を解決しなければ根本的な治療・回復には至りません。

 

しみるような歯はありませんか?

虫歯なのか酸蝕症なのか、治療をした方がいいのかはプロの目で見なければわかりません。

パールストリート歯科では、検診を随時受け付けています。

症状が進む前に早めの検診をオススメします😊

 

待合室の椅子が新しくなりました❤

2021.05.14

虫歯治療の際に、う蝕検知液を使い、できる限り削らないように工夫しています

院長の佐藤美有紀です☺️

虫歯治療で削られ過ぎるのを心配されている方は多いのではないでしょうか。以前は、虫歯以外のところも大きく削って、大きな詰め物を入れる、というのが一般的でした。しかし、健全な歯質まで削ってしまうと、歯は弱くなります。歯を失わないために、歯をできる限り保存することが大切です。

虫歯治療の際に、できる限り健全な歯質を残し、虫歯のみを徹底的に取り除くために、当院ではう蝕検知液を使用しています。う蝕検知液とは、感染した歯のみを赤く染めてくれます。

通常は、虫歯となった歯の柔らかさを頼りに削っていきます。しかし、歯の削りすぎ、虫歯の取り残しが起きてしまうことがあります。

当院では、う蝕検知液で赤く染まる部分のみ除去しますので、削りすぎ、虫歯の取り残しの心配はありません。

 

大切な歯を守るために、精密に丁寧に治療します。

そして、虫歯を除去した後は、ダイレクトボンディングで審美的に修復するのをおすすめします。大きな虫歯の場合は、強度の問題からセラミックの詰め物をおすすめする場合もあります。

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